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    ――ブランドマネジャーの役割と今後のビジョン

次の世代につないでいく
――ブランドマネジャーの役割と今後のビジョン

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2020年07月01日

165年の歴史を誇る、アメリカ随一の時計 メーカー「TIMEX(タイメックス)」の輸入元総代理店になったウエニ貿易は、カジュアルウォッチ市場でシェアの大幅拡大を狙うことになり、そのブランドマネジャーとして野口さんを迎えました。これまでもさまざまなブランドを成長させてきた野口さんに、ブランドマネジャーの役割や今後の展望を聞きました。

目次

目の前の利益だけでなく中長期的な目標や計画を

─ ブランドマネジャーの役割を教えてください。

「TIMEX(タイメックス)」は海外ブランドなので、そのまま日本に持ってきても受け入れられないこともあります。当然売上につながるよう施策を練ることはとても大切ですが、そのためにも消費者コンセプトやターゲットについてさらに思考を深め、日本の市場で売れるよう工夫をしていきます。ですので目の前の売上や利益だけではなく、同時に中長期的な目標や計画を立て、どのようにブランディングしていくのかマネジメントすることも重要な役割だと感じています。

─ ときには本国などに足を運ぶこともあると伺っています。

ブランドマネジャーは海外ブランドの代理を務める、いわばブランドを経営する役割ですので、年に数回現地に行き意見を交換しています。その他にも国内外の展示会に参加し代理店やユーザーの声を聞いたり、ときには工場に出向き品質の向上や新商品の開発を交渉することもあります。日本人の価値観と海外の価値観とでは異なる部分もあり、ビジネスパートナーとしてのより良い関係を築くためにも、広い視野を持ってリサーチすることを心がけています。

─ 仕事をするうえで気をつけていることは?

TIMEX(タイメックス)」は165年以上の歴史があり、日本市場でもすでに約50年間取り扱われてきた中で信頼を積み上げてきたブランドなので、中途半端なことや無責任なことは許されないという緊張感を持って業務に励んでいます。

また、今はトレンドの移り変わりや評価の速い時代ですので、トレンドだけを追ったり、メーカーが作ったものだけを売るのでは置いていかれてしまうことがあります。ブランドの本社や工場が海外にあり、精密機械で工業製品の時計は企画から生産までに時間を要するからです。ですので、ブランド経営はもとより、自らニーズを作り出したり常に市場の動向や先を見ながら動いていくことも肝に銘じています。

ブランドのポジションを引き上げるのも重要な任務

─ 具体的に行ってきた施策はありますか?

既に設計図が失われてしまっていた過去の名作に焦点を当て、現代の先端技術を駆使して蘇らせる復刻版などを複数手掛けました。代表作に「オリジナル・キャンパー」や「サファリ」がありますが、それ以外にも新たな素材使いやカラーリング、サイズなどを取り入れたモデルなども作り、ストーリーも取り入れ「TIMEX(タイメックス)」の歴史とトレンドを両立した新しいスタイルを確立できました。

また、国内外の著名ブランドやショップ、キャラクターなどとのコラボレーションも行い、なかには日本発で海外展開された企画やモデルもあります。

─ 実におもしろい企画ですね。

ブランドビジネスでは単に商品を売れるようにするだけでなく、様々なチームやメンバーと共に、ブランドがより消費者に親しまれるようポジショニングすることも重要です。

ブランドマネージャーとして、携わるブランドがSNSや雑誌などのメディアで取り上げられ評価されているのを見ると嬉しいですし、なによりブランドの相対的な価値が上がるとチームの意識も高まります。数字的な面だけではなく、客観的に認知されていくことを実感できると、とてもやりがいを感じます。

ブランドが次の世代でも支持されるように

─ 常に先を考えているんですね。

ただものを売る、作るのではなく、ブランドや商品を通して5年後、10年後にどう消費者が感じるか、感じて欲しいかに考えを巡らせロジックを組むことが大切です。今は1+1=2でなく5にも10にもできるような視点や行動力を持つことが求められます。小手先だけで「こうしたい」というのではなく、先が分からないからこそ論理的に考える力を身につけないと、結果に結びつけられないと思っています。

─ 今後のビジョンを教えてください。

ブランドがこの先も支持されて続くように、今任せてもらっているブランドマネジャーの仕事を次の世代に引き継ぎたいと思います。そのために自分も成長しつつ、後進を育てガイドをしていきたいと思っています。

その際に大切にしているのは論点設定を間違えないようにすることです。ブランド経営はいろいろな面があり、ブランドマネージャーに限らずそれらを都度判断することが求められます。そのときに自分で考えより成果を出せるように具体的な提案ができると、周囲を巻き込みながら成長していけるようになると思います。最初からは難しくても失敗を恐れず、より高いレベルの仕事ができるチームを目指していきたいです。

─ 新しい事業にも興味があるとか?

はい。海外事業を視野に入れ日本の良さを世界へと発信していけたらいいなと考えています。今までは海外のものを日本に広めてきたので、今度はその逆にも携わってみたいです。

先日、チームメンバーが経営陣に向けて、新規事業の提案プレゼンを行いました。性別や経験を問わず自分のプランやアイデアを経営陣に聞いてもらえるチャンスがあるのは、ウエニ貿易ならではのとても大きな魅力だと思います。いつか私自身もチャレンジしてみたいと考えています。

野口(NOGUCHI)
2020年中途入社/時計事業部ブランド開発室室長

TIMEX(タイメックス)」のブランドマネージャーに就任し、ブランドのマネージメントや企画、部下の育成に携わっている。ただ商品を売るだけではなくブランドの価値を引き上げる戦略を取り入れ、長期的なビジョンを見据えたブランドの発展を手掛けている。

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