目指す先は「攻めの経理」
――会社の成長と共に変化していく組織の作り方
ウエニ貿易の経理財務部では、ウエニ貿易グループ会社すべての経理財務業務を担当しています。業務範囲が幅広い部署ですが、経理経験者だけでなく、未経験者や他部署から異動してきたメンバーなど個性豊かな社員で構成されているといいます。そんな経理財務部で活躍する谷澤さんにお話を伺いました。
目次
グループ会社すべてを担う!? ウエニ貿易の経理とは
─谷澤さんは経理未経験でご入社されたそうですが、実際に働いてみてどうでしたか。
前職は営業をしていたのですが、イメージするのと実際とではまったく違うなと感じました(笑)。入社前に簿記の資格は取得していたのですが、役立つところはありながらも机上の空論なのだと痛感しましたね。商社ということもあり、関わる得意先やブランド、それぞれの取引の種類なども想像より幅広かったように思います。仕事のなかには、年に1回しか発生しない業務もあるため、4年働いてきてやっと全体像が見えてきたなという印象です。
─経理メンバーはどんな方がいらっしゃるのでしょうか。
いろんな会社で経理を経験してきた方もいますし、未経験入社の方ももちろんいます。事業部から異動してきた方もいますし、個性が強くておもしろいメンバーが揃っていますね。新しい知識や視点を持っている方がいて、その分、影響を受けることも多いです。経理は一人で完結しない仕事なので、前向きな考えとチームワークは重要です。経理部門のメンバーは明るくポジティブな人たちなので、そういう人に囲まれてよい影響を受けていると思っています。
背景を理解することで、見える景色が変わってくる
─組織としてのやりがいを教えてください。
ウエニ貿易は既存事業だけでなく新規事業もどんどん増えていくので、経理としても変化を求められます。新部署ができたら管理業務が増えますし、新会社ができれば一社分の決算が増えるので、ひとりひとりが考えて進めることが求められます。大変な時もありますが、グループの業務を含め、アウトソーシングせずにすべて自社で完結させていることに誇りを持っています。
─新規事業が多い分、把握も大変そうですが。
社内システムは定期的にアップデートされていて、現在はセールスフォースを導入し、ウエニ貿易グループの全社員でコミュニケーションを取っています。誰でも投稿できますし、「全社グループ」とメンションすれば、自分が知ってほしい情報を全員に広めることができるんです。今まで知らなかった他部署の取り組みや、「○○さんありがとう」という感謝の言葉も見える化することによって、今まで数字でしかわからなかったことの背景が把握できるようになりました。
─具体的にどのような情報が役立つのでしょうか。
こちらとしては書面だけで全てのブランドがわかるわけではないですし、どういう商品があるのかもわかりません。でも、写真付きで「こんなポスターを作りました」「○○さんをメインキャラクターに据えました」という情報が流れてくることで、「この請求書はこのことをいってたのか」と、興味につながります。つまり、ウエニ貿易の取り組みが見えてくるんです。このために私たちは毎月数字をきちっと合わせたり、経営資料を提供したりして支えているんだと、モチベーションに繋がります。目先の数字だけやってると何も見えてこないことも、背景を知ることで視野がぐっと広がります。
経理のDX化と、その先にあるもの
─現在、経理のDX化に取り組んでいらっしゃると伺いました。
ウエニ貿易として、DX化を進めようというテーマを掲げています。経理部門としては、RPAによる自動化を進めたりすることで、空いた時間を有効活用しようと計画しています。経営陣や事業部長など、これから数字を作っていく側の人たちにとって、 どのような資料が役に立つのかを考える時間を、DX化によってどんどん生み出していきたいです。
─ご自身としての目標はありますか。
専門知識が必要な職業だと思ってるので、どんなに気持ちで頑張ろうと思っても頑張りきれない部分があります。必要になる会計の知識は基本的に変わらないので、今後も常に勉強していきたいと思っています。例を挙げれば、現在会計事務所の対応も担当していますが、話していると調べたり勉強したりしないとわからないこともあって。もう少し知識を増やしておけば、月次決算がスムーズに進むかもしれないし、年次決算ももっとスピーディーにできるかもしれないし、日常業務も回るはずと感じています。それができるようになれば空いた時間にまた別のことができて、いろいろ繋がってくるはずなので、そこは自分の努力あるのみと思ってます。
就職氷河期での就職活動を経験し、約100社の面接を経験。地方銀行の窓口業務、広告代理店の企画営業を経験。日商簿記2級を取得した後、経理未経験で入社する。前職の経験を活かし、通常業務のほか月次決算、年次決算の進捗管理を担当している。